東京の銀座、日本橋の中央通りの照明器具を全面的にリニューアルする国際コンペである。現在の器具は昔のガス灯をイメージしたものであり長い時間を経て銀座を象徴するものになった。新しい日本のショールームのような場所でどのような照明がふさわしいのか。
私は照明器具として目立たないもの、意識させないくらいのものが適していると考えた。銀座、日本橋はショーウインドや建物のデザインを見るだけでも充分楽しめる場所である。日中は照明器具が背丈の低い筒の中に納まっていて、夕刻になるとそれが「ニョキ」と伸びてくる。それがこの場所の演劇的な行為になる。通りを歩く人の共時的な空間になればと考えた。
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