山梨県に生産の拠点をおき、日本全国にフランチャイズの店鋪を出店するシャトレーゼはおいしい水を求めて、甲斐駒ヶ岳のふもとの白州町にアイスやゼリーを中心に製造する工場を作った。
山の斜面の形状を利用した平面、断面計画である。既存の景観を考慮し極力、木を伐採しないよう現地に入り建物を配置し、ファ−ムファクトリー構想に基づいて古い牧場の納屋(BARN)のマンサード屋根を外観に取入れている。また工場で排出する廃水をきれいにし敷地内の池にため放流する自然に配慮した工場である。敷地の中で猿や鹿に出くわすこともある。見学者コースがあり、アイスクリームの製造工程が一望できる見学者ホールがある。森の中の工場である。
アルテック建築研究所員として1991年から1996年にかけて従事し、施工期間は山梨県白州町に常駐した。
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